【修復歴車の定義1】
- 2009.01.12 Monday
- 01:10
◆修復歴車とオートオークション◆
現在、中古車の流通はオートオークションの恩恵を受けて成り立っています。
そのオークションに出品された車を、チェックし採点するのが、検査員です。
オートオークションの車輌検査において、最も重要なのが修復歴車及び事故現状車の識別であり、
そのダメージの程度を見極める事です。厳密に類別しますと、事故に関わる車輌には、ある程度骨格に関しても修復されてたものと、外装パネルだけ新しいものに交換して、骨格部位の損傷の修復は手抜きをしているものに分けられるのです。
修復歴車には、今のところ明確な統一された規定はありません。
リーダーシップをとる団体がネットワークを構築して、標準化する動きはあります。
あいまいな表現ではありますが、一見修復されたように見えても、機能に後遺症を残すもので、商品価値が落ちるもの。
とでも表現するとわかりやすいと思います。
外装パネル(ドアやフェンダーなど ルーフを除く)が、交換されていたり修理されていても、
修復歴にならない事だけは、共通です。
100会場以上あるオートオークションにも、統一した基準はありませんが、平均するとこんな点数がつきます。
点数基準の目安
S点 :新車(新古車)
6点 :新車に準ずる
5点 :小傷、小凹(2〜3箇所 )
4.5点 :小傷、小凹、中傷
4 点:標準的な傷、凹 (骨格部先端のみの損傷は瑕疵としない)
3.5点 :傷、凹が少し大目、溶接外装部に交換を要する凹 があるか、きれいに交換されていいる
3点 :傷凹がかなり多い、もしくは複数溶接外装部品交換 、骨格に相当する部位の軽微損傷
2点: 修復歴は無いが粗悪車
1点 :改造車、災害車 、塩害車、吊り上げ車、接合車、水没車
RA点 :軽微な事故現状車、軽微な修復歴車
0、R、A点 :簡易修復された事故現状車、修復歴車
みなさんのお車も、オートオークションに出品すると、いずれかの点数が配点されるわけですが、
買取店においては、その点数を先読みしてお客様のお車を買い取る流れになっているのです。
中には、買い取る車輌の商品価値を判断できず、事故修復歴車に査定基準以上の高額な買取価格をつけてしまうお店も現れるのです。車を売る側にとっては、ラッキーなのでしょうが・・・・
それではなぜ、車買取りのプロが事故修復歴車を識別できない状況に陥る事がおきるのでしょうか?その理由は
1.査定能力にムラがある。もしくは、低レベル(査定技術の向上心欠)である為。
2.修復した自動車板金工場が高度なカモフラージュ技術を持っていた為。
3.先入観による査定を行った為。(ユーザーの話をうのみにしている)
などが考えられます。