【車輌検査の基本 検査の手順2】
- 2009.09.22 Tuesday
- 11:13
◆サイド(側面)をチェックするときの注意◆
1)前からでも後ろからでも、なるべく逆光を避けます。自分がいる位置と太陽の位置の関係によって、見え方がかなり違ってきます。
2)角の位置から1メートル位離れ、しゃがみます。手元の部分の小キズなどを見落としやすいので、あまり近づきすぎないようにしてください。
3)パネル面に対して、20〜30度位の方向から透かして見ます。
4)目線の位置を変えながら見るため、体を上下左右動かして塗装面の反射状態を確認します。車体の下半分は見落としやすいので、ヒザ下部分は特に注意します。
5)横の車の塗装色が反射して、補修しているかのように見えることがあります。薄い色の車は注意です。
6)不自然な塗装面を発見したら、近くに寄って塗装面の下地をチェックし、パネルの交換の有無を調べます。
7)パネルにエクボや小凹が多数ある場合も、補修して波打ってるような見え方をします。間違えると時間のロスですので、気をつけてください。
8)ミニバンやトールワゴンの4ドア車は、右側面パネルが長いので、製造時から小さく波打ってるものがあります。
◆上面パネルをチェックするときの注意◆
1)ボンネットは開いたときに、一度目の位置まで上げて、上下にゆすって見ると、凹が良く見えます。
2)ルーフ(屋根)は修理費が高額なので、注意して見てください。ルーフ キャリアを取り付けている車、取り付けていた形跡のある車はキズ凹が多 いので四つ角から、注意深く確認が必要です。ルーフの補修はよく見落と されがちです。大きな修復歴が隠れている事が多いので、ルーフの補修に注意です。ルーフを見ながら、車体をゆすると思いがけない瑕疵が発見できる事もあります。
3)トランクやバックドアの凹や補修も見落とされがちですが、ここはボンネットとは違い、正面からではなく横から透かして見てください。
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