【常にシーラーを疑う4】

  • 2009.11.30 Monday
  • 21:21
JUGEMテーマ:事故車修復歴車

シーラーの形状の特徴
新車製造時ではなく、事故の修理などで修理工場でパネルに注入されたシーラーは、形がいびつで、メーカーの工場のラインで生産されたもののように、形が均一ではありません。薄かったり、細すぎたり、直線部分が波打っていたりするものが多いです。それでは、純正と呼ばれるシーラーはどのようなものかと説明しますと、これは車によって違うのです。正確に言うと、車種によって違うというより、メーカーによって違うという方が正しいです。ですから、メーカー別に、シーラーの画像を脳にインプットする事が重要といえましょう。

例えば、トヨタは太い、三菱は細いなど特徴をおさえましょう。
それと、シラーの切れ目の処理の形に重点をおいて覚えることが重要です。なぜなら、シーラーの切れ目の形は、メーカーでしか再現できないものが多々あるからです。


ボンネットを交換して、シーラーを注入したもの。
photo54211.jpg




新車時から交換の無いボンネット
photo43111.jpg


IMG_0149.jpg

【常にシーラーを疑う3】

  • 2009.11.29 Sunday
  • 14:04
JUGEMテーマ:事故車修復歴車
ドアパネルが交換されていても、修復歴車にはなりませんが、 ピラー(柱)への損傷や修復が隠れている可能性が高くなります。 前後ドアパネルが交換されている場合、ピラーになんらかのダメージが及んでいる確立は 50%以上です。ドア交換に気がついてこそ、ピラーの違和感に気がつくのです。無論、ピラーが交換されていれば、修復歴車になりますが、ピラーの小さな損傷や、溶接部が無補修なものはその限りではありません。 下の画像は、ランサーエボリューションのドア交換の例です。 photo741.jpg photo41911.jpg

ドア交換の無い、新車から手付かずのドアパネル photo4o21.jpg


一部段差などはありますが、ほとんどストレートで滑らかです。 つめの先で押すと、消しゴムより硬いくらいの感触です。




 

査定検査講習会

  • 2009.11.26 Thursday
  • 10:31
JUGEMテーマ:事故車修復歴車
【査定検査講習会開催中】 




こちらは、自動車によって収益を得ている、プロの皆様対象で、
査定検査講習会を開いております。
大手の検査会社様の様な1名〜〜万円といった高額ではなく、
1開催数名様単位で、講習を行います。
行う内容は大手様とほぼ変わらないかたちで、数名単位になると半額以下ですので、
経費軽減になります。

通常1〜5名が最適です。講師は1名ですので、
人数が多くなりますと1名に教える密度が薄くなります。
受講人数がそれ以上の場合は、ご相談ください。
オークション会場での講習の場合、開催日が講習日になります。
お客様の入会されているオークション会場で下見というかたちで
修復歴車を次々と解説していきます。
 

今までの査定講習のような、だいたいの見方ではなく、
車種ごとにチェックポイントを覚えていただく講習会です。
車種別に修復歴車の特徴を理解していただきます。
初心者の方々の講習に関しては、座学も同時に受講されることをお勧めいたします。
詳しくはお問い合わせください。

 
レベル 対象者 料金( 1開催数名様まで ) 場所
初級講習 ドアやクオーターパネルなどの、
外装交換の識別に自信が無い方
¥50、000 御社展示場
中級講習 事故現状や修復歴の
見極めに自信の無い方
¥60、000 オークション会場
上級講習 オークション検査を理解して、
エキスパートを目指す方
¥60,000 オークション会場

初級講習におきましては
座学(検査知識)の講習も同時にお受けになられることをお勧めいたします。

※消費税は別途発生いたします。

※神奈川、東京以外の開催地では、出張料(交通費)がかかります。


お問合せ先
kurumax@y4.dion.ne.jp

担当 佐藤 




 

【常にシーラーを疑う2】

  • 2009.11.26 Thursday
  • 10:12
【常にシーラーを疑う1】でパネルが交換されると、一部の車種を除き、パネルの周りにシーラーを注入します。 とご説明しましたが、その一部の車種を少しだけご説明します。画像は、34系セドリック(グロリア含む)のボンネットです。その他三菱車や外車に、生産時からシーラーを注入していない車種が多いです。シーラーは、パネル交換を裏付ける目安のひとつと考え、車輌を検査する際は、必ず重要な箇所のシーラーは確認してください。



photo2.jpg

交換されたボンネットの例です。新車時にも元々シーラーが入っていないが、板金工場で知らずに入れてしまっている状態です。
photo2124.jpg

この車種の場合、交換されていない正常な状態では、このようにシーラーは無いです。
photo3.jpg


車体に注入してある全てのシーラーを確認するのは不可能ですが、重要なポイントだけ見るのはそう時間もかかりません。車体骨格部位にも、無数のシーラーが注入されていますが、そこは、第3章でご説明いたします。ここでは、あくまでも外装パネルのシーラーのポイントです。必ず確認する外装パネルは以下です。

1.ドアパネル(4枚)

2.ボンネット

3.トランク(バックドア)

4.ステップ

5.クォーターパネル(リヤフェンダー)

6.ワンボックス車やトラック系のフロントパネル

厳密にいうと、ルーフパネルも外装パーツなのですが、実際現場ではルーフが交換されているケースは極めて低く、ルーフやピラー(柱)に違和感が無い限りルーフのシーラーを確認する事はありません。




 
JUGEMテーマ:事故車修復歴車

 

【常にシーラーを疑う1】

  • 2009.11.22 Sunday
  • 16:21
JUGEMテーマ:事故車修復歴車


外装パネルの修理交換後、パネルの周りや接合部分には、防水や腐食防止の為のシール材が注入され、塗装されます。この修理交換は2種類に分類されます。ボルト交換部品の交換と溶接交換部品の交換です。ここでは、ボルト交換部品の交換の説明をさせていただきます。溶接交換部品の交換に関しては、【第四章】でご説明いたします。

●ボルト交換部品の交換
ボルト交換部品にはどういったものがありますか?これはわかりやすいですね。
ドア、ボンネット、トランクリッド(バックドア)、特殊な車輌でないかぎりこれだけです。
これらのパーツが交換されると、一部の車種を除き、パネルの周りにシーラーを注入します。

修理工場もディーラーサービスも、ドアを交換するために補給パーツを購入するのは、ディーラー部品部です。そこで供給される外装パネルには、一部の車種を除き、画像に見られるシーラーは注入されていない状態で販売されます。
メーカーが自動車を生産する時点では、もちろんメーカー純正のシーラーは注入された状態で、組み上げられますが、なぜか部品だけ売るときには、「シーラーはご自分でどうぞ」といった感じです。


下の画像に見られるのは、【日産車】のドア交換車と無交換車シーラーの比較です。
photo45213.jpg

シーラーの無い交換部品に工場が手作業で注入した例
photo45214111.jpg

ところどころシーラーが入っていない不均等な仕上がり
photo45214121.jpg

これは無交換で、新車として生産された状態のまま年月が経過した状態
photo41151.jpg

中古車
  Shop-Bell  

車買取業者から見た欲しい車【その8】

  • 2009.11.17 Tuesday
  • 21:56
 ◆古い車は、廃車料金を取られる?◆
私のお客様で、車の好きで、ミニカーを集めるように、300台ほどコレクションされてるお客様がおれれます。その一部を私に売っていただけるのですが、ちなみにこんなのがあります。
平成2年 スカイラインGTーR 13km 平成3年 RX−7 6Km コレクターなので、購入してすぐに倉庫にいってしまいます。なので、納車されてからの走行距離は何年も変わらないのです。
こういった車はもちろん、通常であれば解体料金を取られそうなかんじですが、逆に100万以上の買取
価格がついてしまうのです。まあ、古くても人気車種の場合だけが、オークション価格高騰につながるわけですが、皆様も古い車でも高く買い取ってもらえる車があることをお忘れなく!







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【塗装面による補修の見分け方】

  • 2009.11.17 Tuesday
  • 21:45
20351502_19960921.jpg
 



前からでも後ろからでもかまいませんが、なるべく逆光を避ける位置で
塗装面に対して30度前後の角度になるようなポジションをとります。
見る箇所の目線の高さも合わせますので、しゃがみます。
通常は、バンパーの角4箇所から、離れ気味に位置を取り、
頭をスイング(上下左右に動かす)させて透かして補修波を調べます

バンパーから離れ気味にするのは、
バンパーのキズを見落とさないようにする意味です



1箇所でも塗装している箇所がわかったら、そこと塗装していない箇所を
よく比較して
違いを覚えることが基本です。


要するに、最初は塗装パターンを覚えることも必要ですが、
レベルアップには
正常な(純正の)状態をいかに画像イメージとして脳に保存できるかです。
そうすることによって、純正塗装以外にエラーが出せるのです。
 


1)パネル面に対して20〜30°位の方向から透かして見た映り具合から、波うち、曲がり、色調、などを注意して見てください。接近して見る場合は、モール類への色飛び、ホコリの混入、パネルはじのマスキングの跡などがないかなども、同時に見てください。

2)通常は1〜2メートル離れて見ますが、パールやソリッド(単色)系のなどのわかりにくい塗装は、塗装面に目を近づけて、塗装の下地の荒さを見たり、ゆず肌のようになっていないか確認しましょう。

3)あら探しをしましょう。パネルのプレスライン付近の下地があれていたり、パテ目が浮き出ていたり、フェンダータイヤハウスのアーチ部分の垂直面に補修波がでていないか、など補修塗装のあら探しをしましょう。

4)パネルのエッヂ部分の塗装が割れていて、旧塗装面が出ていれば、一目瞭然に塗装されていることがわかります。隣のパネルと色が微妙にあってない場合も、どちらかが塗装されている、もしくは両方塗装されている事がすぐわかります。




 


JUGEMテーマ:事故車修復歴車



 

車買取業者から見た欲しい車【その7】

  • 2009.11.15 Sunday
  • 18:24
 
◆レンタカーの国内相場は低い◆

どんなに綺麗なレンタカーでも、オートオークションに出品されると安くなってしまいます。
平均すると10%〜20%ほど下がってしまう感じでしょう。

レンタカーと似たイメージがあるリースの車に関しては、相場は一切下がりません。
それに、車歴にリース車両であったことが残りませんので、ふつうの車と全く同じ扱いです。
それに比べレンタカーは、レンタカーとして使用されていたことを記載しないと出品できません。

やはりレンタカーは、複数のドライバーが運転するので、商品のクオリティーは低いとみなされるのでしょうか?輸出される場合は、相場は変わらなかったりするのですが・・・・

リース会社のリースアップ車両を落札できる、入札会の出品車両がひそかに人気です。
三井住友やオリックスなど商社系、日産、トヨタ、三菱などディーラー系のリースアップ車両の入札会などさまざまな入札会があります。

リースアップ車両はほとんどメンテナンスがキッチリされていますので、走行は多いものが多いですが、程度はすばらしく良いもの多いです。車屋さんにお願いして、リースアップ車両を購入するものお買い得な中古車の買い方だと思います。






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【さまざまな補修塗装】

  • 2009.11.15 Sunday
  • 18:19
JUGEMテーマ:事故車修復歴車

 

一口に補修塗装といってもいろいろなタイプがあり、それを理解することが、塗装されているかどうかの見極めにも役立ちます。

1.◆塗り替え(オールペン、全塗装)オリジナルカラーに変更するとか、色あせてきたペイントを元通りにするために行われる塗装です。この場合、被塗装面の状態は大体良好で、極端な例では軽くサンドペーパーをかける程度で、直接上塗りさあれるケースもあります。

2.◆板金箇所の塗装
板金修理されたパネルの塗装で、パネル面の打痕や引っかきキズ等をパテで埋める事から始めます。

3.◆新品パネルへの塗装
新しいパネルが取り付けられた場合、補給パーツにはプライマーサフェーイサーが塗布されていて、凹もキズも無く容易な塗装です。

4.◆部分塗装
パネル1枚を塗ってしまうのではなく、パネルの一部だけが補修塗装されるケースです。塗装の切れ目は、パネルのつなぎ目やモール部分、あるいはエッヂ部分で処理されます。

5.◆ぼかし
ぼかしとは、同じ色でも塗装の新旧によって、微妙に色が違って見える影響を抑えるために、色あわせを容易にする手段として、損傷箇所以外にも広く塗装する事を言います。
全く無傷のパネルにまで、塗装してしまう事です。


車買取業者から見た欲しい車【その6】

  • 2009.11.13 Friday
  • 08:07
 ◆走れない車だって欲しい◆
走行できないような、事故でつぶれてしまったような車(事故現状車)は、実はゴミではなく宝物なのです。一般の買取業者は扱わない車なので、うまみは大きいです。
相場もはっきりしないものも多いため、予想外の高値でオークションで売れる可能性も秘めていて、業者にとっては面白い車なのです。こういった車は、おこし屋といわれる事故車を再生する専門の業者がオークションで仕入れていったり、輸出業者が海外に輸出したりとさまざまですが、とにかく需要は多いのです。
事故ではなく故障で走行できなくなったような車は、もっと欲しいですね。
その状態にもよりますが、極端な話ヒューズ一本でなおってしまうような車もあり、故障車なので安く買い取ってこれて、ちょっとした修理で安価で正常な状態にもどれば、利益率は最高です。
ということで、何か難がある車だかといって、安く売ってしまわない方がよいです。





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