【常に取り付けボルトを疑う2】
- 2010.04.25 Sunday
- 19:10
そうした微妙なケースの場合は、先に説明した2や3のボルトの確認が必要になってきます。2や3の箇所は目につきにくい箇所なので、ほとんどの場合ボルトのキズなどはそのままにされています。
●2のボルトの例●
交換するためボルトを工具で回した状態
交換していないため、ボルトが回されていない状態
もちろんハイパワーなライトで照らしての確認が基本です。
外装を構成している全てのパーツ(フェンダーやドア、ルーフなど)は、全て車体の骨格になるフレームやメンバーなどに、接合されています。その接合方法は、溶接かボルトによる接合のどちらかです。溶接によって接合されている外装パーツ(リヤフェンダーやステップなど)は、ボルト取り付けの外装パーツ(フェンダーやドアなど)より内部の骨格に近い重要な扱いを受けます。
ここでは、ボルト取り付けの注意点をご説明いたします。
◆フロントフェンダー◆
フロントフェンダーを接合しているボルト箇所は、フェンダー内部にもあって見えない部分もありますが、肉眼で確認できる箇所は大きく分けると
1.ボンネットを開けてエンジンルーム内のはじの数箇所
2.フロントドアを開けて、フロントピラー部1箇所
3.下側のステップのミミ部
以上の3箇所が基本です。
※車種によっては、2もしくは3の箇所が無いものもあります。
通常は1のエンジンルーム内のボルトのキズを見て、板金や交換の有無を判断しますが、判断に迷う場合は、2や3のボルトの見て判断しましょう。
1の箇所のボルトにキズがあり、回された形跡があっても、2もしくは3のボルトが綺麗な無傷な状態であれば、無交換と判断されるわけです。フェンダーボルトを一部外して、板金したかもしれないと推測されます。
●1のボルトの例●
交換するためボルトを工具で回した状態
交換していないため、ボルトが回されていない状態
エンジンルーム内のボルトは、工具で回したキズなどをカモフラージュしている事が多いので、その形跡が把握しやすいように、わかりにくい場合は明るい日でも、ボルトにライトを当てましょう。